この記事では「はてなブログで書いた英語の記事が海外の人に読まれるのか」という疑問に答えます。結論から言うと、海外の検索エンジン(けんさくえんじん)に表示はされますが、少し不利な点があります。その理由と、どうすれば良いかを、専門用語を使わずに分かりやすく説明しますね。
💡 これだけ覚えよう!
この記事で一番大切なポイントは3つです。
- 届くけど見つけにくい: はてなブログの英語記事は海外に届きますが、他のブログより検索で見つけてもらいにくい可能性があります。
- 原因は「日本のサービス」だから: はてなブログは日本に住んでいる人向けに作られているため、海外からのアクセスでは少し遅く感じることがあります。
- 本気ならWordPressも: もし本気で海外の読者を増やしたいなら、WordPress(ワードプレス)という別のブログサービスも選択肢(せんたくし)になります。
そもそも、はてなブログの英語記事は海外で表示されるの?
はい、表示されます。
Googleなどの検索エンジンはとても優秀なので、あなたのブログが英語で書かれていれば、「これは英語圏(えいごけん)の人向けの記事だな」と理解してくれます。なので、ちゃんと海外の検索結果にも表示される可能性はあります。
でも、問題は「検索結果のどこに表示されるか」なんです。 残念ながら、はてなブログは海外向けに記事を書くとき、いくつかの「壁(かべ)」があって、検索結果の上の方に表示されにくいかもしれない、というのが正直なところです。
なぜ不利なの?知っておきたいSEOの3つの大きな壁
検索で見つけてもらいやすくする工夫をSEO(えすいーおー)と呼びます。はてなブログで海外向けSEOを考えるとき、次の3つの壁があることを知っておきましょう。
壁1:日本のサーバーが原因の「表示の遅さ」
少し技術的な話になりますが、とても大切です。
- ウェブサイトの住所: ブログの情報は「サーバー」という特別なコンピューターに保存されています。はてなブログのサーバーは主に日本にあります。
- 物理的な距離: 海外の人があなたのブログを見ようとすると、遠い日本のサーバーから情報を取り寄せることになります。日本国内で見るより、どうしてもページの表示が少し遅くなってしまうんです。
- 速さは大事: Googleは「ページの表示が速いサイトは良いサイト」と判断します。表示が遅いと、検索結果の順位が下がってしまう原因になります。
つまり、はてなブログは日本の読者にとっては速くて快適ですが、海外の読者にとっては少し不利になってしまう、ということです。
壁2:海外向け設定の「難しさと手間」
「この記事はアメリカ人向け英語です」「こっちはイギリス人向け英語です」のように、検索エンジンに細かく教えるための「hreflang(えいちれふらんぐ)」というおまじないのような設定があります。
- はてなブログの場合: この設定は自分で、手作業で追加しないといけません。少し専門的な知識が必要で、間違えやすいのが難点です。
- 他のブログサービスの場合: 例えばWordPress(ワードプレス)なら、ボタン一つでこの設定を自動でやってくれる便利な機能があったりします。
この手間が、海外向けブログを運営する上での一つの壁になります。
壁3:日本中心の「応援団(コミュニティ)」
はてなブログの大きな魅力は、「はてなブックマーク」などの応援してくれるコミュニティ機能ですよね。
- 日本の応援団: あなたの英語記事が「はてなブックマーク」で人気になっても、ブックマークしてくれるのはほとんどが日本のユーザーです。
- 検索エンジンの勘違い: 検索エンジンは「この記事は、英語で書かれているけど、日本の人たちに人気なんだな。じゃあ、日本の人向けのコンテンツかな?」と勘違いしてしまうかもしれません。
- 目的とのズレ: あなたが本当に届けたい海外の読者ではなく、日本の検索結果で目立ってしまう可能性があるんです。
⚠️ 初心者によくある間違い
間違い:「はてなブックマーク」がたくさん付けば、海外でも人気が出て検索順位が上がるはず!
→ 実際は:Googleは「どこから応援されているか」も見ています。日本からの応援が多すぎると、かえって「日本向けの英語記事」と判断され、海外での評価につながりにくいことがあります。
じゃあ、どうすればいいの?2つの道すじを提案します
ここまで読んで、「はてなブログじゃダメなのかな…」と不安になったかもしれません。でも、あなたの目的によって選べる道はちゃんとあります。
道すじ1:「はてなブログ」で頑張る方法(少し上級者向け)
「それでも私ははてなブログが好き!」「日本の読者も大事にしたい」という方向けの方法です。ただし、少し追加の投資と手間がかかります。
- はてなブログProにする(必須): 有料プランにすると、後で説明する重要な設定ができるようになります。
- 独自ドメイン(どくじどめいん)を取る:
〇〇.hatenablog.comではなく、〇〇.comのような自分だけの住所を手に入れます。 - CDN(しーでぃーえぬ)を導入する: これは「世界中にあなたのブログのコピーを置いておいて、一番近い場所から届ける速達(そくたつ)サービス」のようなものです。これを導入すると、海外からのアクセスでもページの表示が速くなります。
この3つはセットで考えるのがおすすめです。かなり技術的なハードルは上がりますが、はてなブログで海外向けに発信するなら、ぜひ検討(けんとう)したい対策です。
道すじ2:本気で海外を目指すなら「WordPress(ワードプレス)」
「私のブログは、とにかく海外の読者に届けたい!」と強く思っているなら、最初から海外向けに設計しやすい「WordPress」というブログサービスを使うのが一番の近道です。
はてなブログ Pro vs WordPress 比較表
| 特徴 | はてなブログ Pro | WordPress(ワードプレス) | どちらが良い? |
|---|---|---|---|
| 簡単さ | ◎ とても簡単 | △ 少し勉強が必要 | 手軽さならはてなブログ |
| サーバーの場所 | ✕ 選べない(日本) | ◎ 自由に選べる(海外もOK) | 海外向けならWordPress |
| 海外向けの速さ | △ 工夫が必要 | ◎ サーバーを選べば速い | 海外向けならWordPress |
| 海外向け設定 | △ 手作業で難しい | ◎ 自動で簡単 | WordPressが圧倒的に楽 |
| 費用(月額) | 〇 1,000円前後 | 〇 500円〜1,500円くらい | あまり変わらない |
| コミュニティ | ◎ 日本中心に強い | △ 自分から作る必要あり | 日本の仲間とならはてなブログ |
WordPressは、例えるなら「自分で土地を借りて、好きな家を建てる」ようなものです。最初は少し大変ですが、海外の読者に快適に読んでもらうための最適な環境を自分で作ることができます。
❓ よくある疑問(Q&A)
質問1: 記事の中に英語と日本語を混ぜて書くのはどうですか?
答え:問題ありません。ただ、メインターゲットが日本の読者なのか、海外の読者なのかをはっきりさせた方が、検索エンジンも評価しやすくなります。もし両方を狙うなら、日本語の記事と、その翻訳(ほんやく)版である英語の記事を別々に作るのが一番丁寧です。
質問2: はてなブログProにすれば、表示の遅さ問題は解決しますか?
答え:いいえ、Proにするだけでは解決しません。Proにすることで、解決策である「独自ドメイン」や「CDN」を導入するための準備が整う、というイメージです。Pro加入はスタートラインと考えると良いでしょう。
まとめ:あなたの目的に合ったブログを選ぼう!
最後に、この記事のポイントをもう一度おさらいします。
- はてなブログの英語記事は、海外の検索結果に表示される
- でも、サーバーが日本にあるため、海外からの表示速度が遅くなりがちで、SEOでは不利
- 「はてなブックマーク」など日本のコミュニティは、海外向けSEOでは逆効果になることも
- 対策はあるけど上級者向け(Pro + 独自ドメイン + CDN)
- 本気で海外を狙うなら、WordPressが一番の近道
はてなブログは、日本の皆さんに向けてブログを書くには最高のツールの一つです。しかし、もしあなたの夢が「世界中の人に記事を読んでもらうこと」なら、その夢を叶えるために最適な道具を選ぶことがとても大切です。
この記事が、あなたのブログ戦略(せんりゃく)を考える助けになれば嬉しいです!